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とができました。さまざまな自然の音に耳を傾けて聴いた様子が地図の記入からわかります。さらに、ふりかえりカードを見ると自然のいい音を聴いたと喜ぶ声や、もっと聴いてみたいという意欲を記していました。
このような身近な環境への意識を高める学習過程が必要と思われます。
学習前に音に対する意識調査を実施しました。約50%の子どもが人口音をいいなあと感じ、自然の音をいやだなあと感じていました。
ところが、音を聴く体験・ネイチャーゲームや石堂寺を散歩することなどによって意識は変容しました。自然の音に心地よさを感じることができてきたのです。
第三次のサウンド・ストーリー作りや発表会にもその体験が生かされ、木や葉・石などをこする・たたくというように、それらをうまく利用して音作り・お話しづくりへとつなげていくことができました。
子ども達にとって、環境への意識を高揚・持続させることができる体験が大切です。
この題材は主に、学校裁量や学級活動の時間で扱いましたが、今後は他教科と関連させていくことが大切です。本校では、本年度から環境教育のカリキュラム作りが始まりました。

 

参考文献
1)ジョセフ・B・コーネル:ネイチャーゲーム1,2、日本ナチュラリスト協会釈、柏書房(1996)
2)千葉県環境研究所:環境を学ぼう、平成7年度環境学習教材作成の共同研究事業報告書(1996)

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